「FRPで薬液漏れを食い止める」
当社の薬液漏えい恒久対策施工支援事業のスローガンです。
薬液漏洩の発生、または発生の恐れのある化学プラントの設備について、当社が施工の方向性を立案の上、施工業者を現場で指示することで、確かな恒久対策施工実施を支援します。
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薬液漏えい恒久対策施工支援事業の概要
化学プラント内における薬液槽の割れ、液漏れといった問題が生じた顧客の要望に応じ、恒久対策の立案を行うと同時に、施工業者が適切な施工を行うよう監督することが、本事業の骨子となります。
高い耐薬品性から化学プラントに用いられるFRP
FRPはビスフェノール等の芳香族を含む剛直骨格を有するマトリックス樹脂、いわゆるビス系ビニルエステルを用い、更に適切な強化繊維を選定することで優れた耐薬品性を示します。そのため、酸やアルカリにさらされる化学プラント設備であるタンク、ダクト、カバー等にFRPが使用されています。
しかしながらFRPは耐薬品性を示す一方で、長い時間をかけて上記の薬品にさらされることによる劣化は不可避です。よって、適切な保守管理が重要となります。
恒久対応事例
保守管理の一環である点検では、薬液の漏れ、またはその恐れの箇所が見つかるケースがあります。しかし、多くの事業者において、対策施工がその場しのぎの「応急処置」であるのが実情です。
以下は強酸である硝フッ酸槽の事例です。この槽では繰り返し薬液漏れが発生したことから、該当する個所を「つぎはぎ」のように複数回にわたり応急処置した様子が確認できます。
対応前:「つぎはぎ」のように補修された硝フッ酸槽
当社では、槽内全体に新しいFRP槽を構築するFRP特殊ライニング工法により、恒久対応を行いました。
対応後:FRP特殊ライニング工法による恒久対応結果
他の事例である苛性ソーダ槽では、薬液に接するFRPの強化繊維にガラス繊維を用いるという不適切な設計により、薬液の浸透が認められました。
FRP小口径フランジ
対応前:苛性ソーダの浸透が生じた小型フランジ
この事象に対する対応として、既存フランジをそのままに、その上から苛性ソーダの影響を受けにくい有機繊維を強化繊維としたFRPを用い、フランジのシェル部(円筒形状部分)をカバーし、薬液浸透の続く領域をFRPで保護するという対策を行いました。
対応後:FRPで積層されたフランジ
ご依頼までの流れ
・当社の問い合わせページよりご連絡ください。発生している薬液漏れ問題についてのヒアリングを行うため、対面、またはWebでの打ち合わせを設定いたします。緊急を要する場合、合わせて現場での確認を行うことも可能ですので、ご相談ください。
・支援費用のお見積りを提示いたします。
・恒久対策を基本とした対策案を立案します。また、当該案を基本に施工できる業者について当社よりご提案し、お客様に選定をしていただきます。
・必要な道具・資材の指示等を施工業者の指示の上、工期日程を決めます。お客様には本情報をお伝えした上で、槽洗浄等、工場で事前にご対応いただきたいことについて、当社よりご連絡をします。
・施工当日は、当社社員が現場に立ち会い、施工が適切に行われるよう監督し、必要に応じた指示を施工業者に対して行います。
・施工後、薬液を実際に投入し、薬液漏れが起こらないことをご確認いただきます。
・当社発行の請求書に応じたお支払いをいただきます。
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