FRP製貯蔵タンクの劣化診断

FRPの判断が求められる現場に、経験と技術根拠を。

FRP製貯蔵タンクの劣化診断

FRP製貯蔵タンクは、
使用年数だけで交換時期を判断できる設備ではありません。

同じ年数使用したタンクでも、薬液の種類・濃度・温度、
運転条件、設置環境、積層仕様、過去の補修履歴などによって
劣化状態は大きく異なります。

FRPカジでは、JIS K 7012
「ガラス繊維強化プラスチック製耐食貯槽」に基づき、
タンクの状態を確認し、
継続使用・補修・改修・更新のどれを検討すべきか
整理するための劣化診断に対応しています。

FRPタンクの更新前診断

FRPタンクは、劣化したら必ず交換とは限りません。

薬液やガスによって表面が変色・白化したり、
樹脂劣化、ガラス繊維の露出、クラック、剥離などが確認されても、
その時点でタンク全体が使用不能になっているとは限りません。

FRPが広範囲に崩壊している、
補強材まで大きく損傷しているなどの状態でなければ、
劣化部を除去し、再積層・補強・表面保護などを行うことで、
新設時に近い機能まで回復できるケースがあります。

[安全性]
現在の状態で安全に使用を継続できるか
[総コスト]
新規製作・撤去・搬入据付・配管や付帯設備・設備停止まで含めて判断
[環境負荷]
まだ使用できるタンクや健全部を可能な限り生かせるか


FRPタンクの更新・廃棄を決める前に、まず劣化状態を確認する。

FRPカジでは、単に「劣化しているか」を確認するだけではなく、
どこまで健全部が残っているか、
補修・改修によってどこまで設備を生かせるか

という視点で診断します。

このような状態・ご相談に対応します

設置から年数が経過している

使用年数は長いが、まだ使用できるのか、
更新時期なのか判断したい。

表面に変化が見られる

変色、白化、膨れ、剥離、クラック、
ガラス繊維露出、にじみなどが確認されている。

更新か補修か迷っている

新規更新を進める前に、
補修・改修によって継続使用できるか確認したい。

客観的に状態を確認したい

目視だけでなく、硬度、膜厚などを測定して
現在の状態を整理したい。

FRPタンクは「何年で交換」と一律には決められません

FRP製貯蔵タンクの劣化速度は、
使用年数だけではなく、使用条件によって変わります。

薬液の種類
薬液濃度
使用温度
気相部の環境
運転条件
積層仕様
設置環境
過去の補修履歴

そのため、

「使用○年だから交換する」
「見た目がきれいだからまだ大丈夫」

といった判断だけでは、実際の健全性を正しく評価できない場合があります。

現在のタンクの状態を確認し、
今後の使用条件まで含めて判断することが重要です。

劣化を放置することで考えられるリスク

薬液漏えいの発生・拡大
槽本体や周辺部材への損傷進行
突発的な設備停止
緊急工事による負担増
補修可能な時期を逃す
更新しか選べなくなることによる総コスト増加

漏えいが起きてからではなく、
更新を検討し始めた段階での診断も可能です。

診断で確認する主な項目

硬度
天井部・側板などの硬度を確認
膜厚
設計図面や健全部と比較して確認
外観
クラック、ひび割れ、剥離などを確認
浸透探傷
目視だけでは確認しにくい損傷を検査
赤外線サーモグラフィ
壁面の温度分布を確認
ブラケット・周辺部材
劣化状態や設計上の問題を確認


一つの測定値だけでタンクの健全性を断定するものではありません。

外観、硬度、膜厚、使用薬液、温度、構造、
劣化位置などを含めて総合的に判断します。

診断・検査の流れ

※塩酸以外のFRP製貯蔵タンクについては、
③以降の診断・検査を中心に実施します。

1

天井部の硬度・膜厚診断

槽設置5年以上経過の場合、
または目視・触診等により危険と判断した場合は、
足場を確保して実施します。

2

槽運転時液位より上の側板の硬度・膜厚診断

3

内面・外面の目視検査/浸透探傷検査

割れ(クラック)、ひび割れ、剥離等の有無を確認します。
目視で確認できないものについては、浸透探傷によって検査します。

4

赤外線サーモグラフィによる壁面温度分布確認

5

膜厚検査

設計図面と比較して確認します。

6

硬度検査

③、④、⑤で劣化や損傷が認められた場合に実施します。

7

ブラケット交換検査(耐震補強)

既存ブラケットへの目視・触診により、
オーバーレイ部の浮きなど劣化具合を確認します。
数量、形状といった設計上の問題も確認します。

8

検査成績書の作成・提出

劣化診断の結果を記載した検査成績書を作成し、提出します。

9

補修・内面ライニング・部品交換等の実施

劣化や腐食が進行している箇所について、
必要に応じて補修や部品交換を行います。

10

施工結果の報告

施工結果を記載した検査成績書を作成し、提出します。

診断時の確認例

硬度測定や膜厚測定などの診断結果をもとに、
補修・改修・更新の判断を行います。

塩酸貯槽天井内面部の硬度検査
塩酸貯槽天井内面部硬度検査
超音波膜厚計によるFRP膜厚測定
超音波膜厚による膜厚測定

FRPカジの対応範囲

劣化診断

施工を前提とせず、
診断のみのご相談にも対応します。

検査成績書

診断結果を整理し、
検査成績書として提出します。

補修・改修提案

診断結果から、
補修、内面ライニング、部品交換などをご提案します。

施工まで対応

ご希望に応じて、
診断から施工・施工結果報告まで一貫して対応します。

FRP劣化診断 資料

FRP製貯蔵タンクの劣化診断についてまとめた資料をご覧いただけます。


FRP製貯蔵タンクの劣化診断チラシ(PDF)

よくあるご相談

FRPタンクは何年で交換する必要がありますか?

使用年数だけで一律に交換時期を決めることはできません。

使用薬液、濃度、温度、運転条件、積層仕様、
設置環境などによって劣化状態は異なります。
現在の状態を診断したうえで、
継続使用・補修・改修・更新を判断することが重要です。

FRPタンクが劣化したら交換するしかありませんか?

必ずしもそうではありません。

広範囲に崩壊しているなどの状態でなければ、
劣化部の除去、再積層、補強、内面ライニングなどによって
既存タンクを生かせるケースがあります。

薬液でかなり劣化したFRPタンクでも補修できますか?

劣化程度によっては可能です。

表面状態だけでは判断せず、
健全部がどこまで残っているか、
補強材まで損傷していないかなどを確認して判断します。

まだ漏れていませんが、診断だけでも相談できますか?

はい。劣化診断のみのご相談にも対応しています。

漏えいが起こる前に状態を把握しておくことで、
補修・改修などの選択肢を残しやすくなります。

更新すべきか、補修で対応できるか判断してもらえますか?

可能です。

診断結果、使用条件、今後の使用予定などを確認し、
継続使用・補修・改修・更新のどれを検討すべきか整理します。

補修と新規更新では、どちらが安くなりますか?

設備条件によって異なるため、
補修が必ず安いとは限りません。

ただし新規更新では、タンク本体の製作費だけでなく、
既設タンクの撤去・搬出、新設タンクの搬入・据付、
配管や架台などの付帯設備、足場、重機、
設備停止などの費用が発生する場合があります。

そのため、
設備更新全体の総コストで比較すること
が重要です。

補修・改修には環境面でのメリットがありますか?

既存タンクの健全部を生かして継続使用できれば、
タンク全体の廃棄を避けられる可能性があります。

廃棄物の削減や、
新規タンク製作に必要な材料使用を抑えることにもつながります。

塩酸以外のFRPタンクでも相談できますか?

はい。
内容液や使用条件を確認したうえで対応します。

塩酸以外のFRP製貯蔵タンクについては、
状態や使用条件に応じて、
目視検査、浸透探傷、サーモグラフィ、
膜厚・硬度検査などを中心に診断します。

FRPタンクの更新を決める前にご相談ください

「何年使ったから交換」ではなく、
まず現在のタンクの状態を確認します。

使用薬液、濃度、温度、使用年数、
現在確認できている変色・クラック・剥離・にじみなどを、
分かる範囲でお伝えください。

FRPカジ 本社
0465-75-2893

担当者が直接対応できない場合

FRPカジではお電話でご相談いただけます。
担当者が直接対応できない場合は
AI電話受付がご相談内容をお伺いします。

AI電話受付へご相談内容をお伝えいただいた場合、

改めてメールやお問い合わせフォームへ
同じ内容を入力していただく必要はありません。

写真、図面、仕様書などが必要な場合は、
ご相談内容を確認した後に担当者から送付方法をご案内します。


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