株式会社 FRPカジ メールマガジン
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2025年3月4日
第四十七回:FRP製品の真実~ FRP100%リサイクルへの挑戦:FRP100%リサイクルに至るまでの過程3(FRP100%リサイクルサプライチェーン構築)
<目次> ━━━━━━━━━━━━━━━━
・FRP製品の真実~FRP100%リサイクルへの挑戦: FRP100%リサイクルに至るまでの過程3(FRP100%リサイクルサプライチェーン構築)
前回のメルマガではFRP100%リサイクルに至るまでの過程2として、
エコアクション21取得から産業廃棄物処理収集運搬・積替許可取得までついてご紹介しました。
今回はFRP100%リサイクルへの挑戦: FRP100%リサイクルに至るまでの過程3として、
産業廃棄物処理収集運搬・積替許可取得からFRP100%リサイクルサプライチェーン構築までをご紹介します。
【FRP100%リサイクルサプライチェーン構築までの経緯】
2024年7月に「産業廃棄物収集運搬業(積替・保管を含む。)」
の許可を無事にいただいた時点ではリサイクルという概念はなく、
あくまでも高圧ガスFRP容器(一般複合容器)の分別廃棄を堂々と行えるようになった認識でした。
当社では高圧ガスFRP容器(一般複合容器)を分別する工程で、
独自技術によるFRP/金属分別方法を考案して特許出願をするなど、
高圧ガスFRP容器(一般複合容器)の分別廃棄を推し進めるのが基本路線でした。
しかし、産業廃棄物許認可を得たことで、
高圧ガスFRP容器(一般複合容器)のFRP部分の廃棄処分に関して、
以前よりお付き合いがある産業廃棄物中間処理業者に相談に行った際に、
「FRPと有機物を混合させて、コンクリート製造過程における燃料にできる」
さらに、
「燃料後のガラス繊維残渣を最後にコンクリートに混練する充填剤として利用できる」
これを聞いた際にはまさしく青天の霹靂で、
これでFRPの100%リサイクルが可能と確信しました。
このリサイク法であれば、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)もGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)も可能であることも大きなポイントと判断しました。
【FRPリサイクルの流れ】
当社が構築したFRPリサイクルの流れは以下の通りです。
① FRP廃棄物を収集
② FRPと有機物(木材等)以外を分別
③ 分別されたFRPと可燃性産業廃棄物を合わせて固形燃料化
④ 固形燃料を燃焼させてサーマルリサイクル実施
⑤ 焼却残渣をセメントに混練して原料代替として再利用(マテリアルリサイクル)
このようにFRP100%リサイクルが可能となった事で、
既存のFRP製品や新規製造でのFRP製品に対しての向き合い方を変化させていかなければいけないと強く考えます。
【FRPリサイクルの当社既存事業への組み込みに向けて】
当社の既存事業の一つに“老朽化設備の長寿命化対策支援”があり、
本事業においてFRP構造物の長期利用に向けた“劣化診断”を行っています。
※老朽化設備の長寿命化対策支援
劣化診断の結果に応じ、
必要な劣化箇所だけに注力してFRPのオーバーレイを中心とした補修を実施することで、
FRP構造物の長寿命化を進めています。
しかし中には補修を行うことによる機能回復が困難な場合もあり、
そこでは補修不可の診断結果となります。
従来はこのような結果となった構造物は廃棄していましたが、
今回構築したFRP100%リサイクルのフローにより、
廃棄物をサーマルリサイクルとマテリアルリサイクルを組み合わせた処理を適用することが可能となりました。
つまり、劣化診断からリサイクルという道筋がFRP構造体に見出せたことになります。
これにより、当社はFRPに関する循環型社会実現に一歩近づいたと考えます。
今後も既存事業とFRP100%リサイクルの組み合わせ方について、
当社は継続検討して参ります。
今号ではFRP100%リサイクルへの挑戦: FRP100%リサイクルに至るまでの過程3として、産業廃棄物処理収集運搬・積替許可取得からFRP100%リサイクルサプライチェーン構築までをご紹介しました。
次号ではFRP100%リサイクルへの挑戦: FRP100%リサイクルに至るまでの過程4として、FRP100%リサイクルサプライチェーン構築後のFRPについてご紹介します。
FRPを取り扱っている方や今後取り扱いたい方にとっての一助となれば幸いです。