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第十七回:FRP製品の真実~不飽和ポリエステルの硬化不良という 問題がおこらないために必要な対応

株式会社 FRPカジ メールマガジン

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┏┏┏┏ ハンドレイアップGFRPの真実

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2022年9月1日

 

第十七回:FRP製品の真実~不飽和ポリエステルの硬化不良という

問題がおこらないために必要な対応

 

 

<目次> ━━━━━━━━━━━━━━━━

 

・FRP製品の真実~ 不飽和ポリエステルの硬化不良という問題がおこらないために

必要な対応

 

 

 

<FRP製品の真実~不飽和ポリエステルの硬化不良という問題がおこらないために

必要な対応>

 

 

今回のメルマガでは不飽和ポリエステルの硬化不良という問題がおこらないために必要な対応についてご紹介します。

 

 

前回メルマガでは不飽和ポリエステルの硬化不良発生の仮説立案と考察による硬化不良の原因の推測に触れました。

 

 

今回の推測(仮説)とそれに対する考察を踏まえ、当社における硬化不良再発防止に向けた対策を以下3点に定めました。

 

1.      マトリックス樹脂、硬化剤、促進剤の製造年月日と開封後時間把握と記録

 

-将来的に硬化不良等の問題が再発した場合、その主原因が材料の保管状況や保管時間にあるか否かを検証するため。

 

 

2.      マトリックス樹脂、硬化剤の開封時に異物(金属、酸、アルカリ、水等)が入らないようにする

 

-有機過酸化物の分解につながる因子を排除するため。

 

 

3.      硬化剤の継足し禁止

 

-分解による不必要なラジカル発生や停止反応の回避のため。

 

 

 

本テーマは全4回にわたり当社の経験を元に不飽和ポリエステルの硬化不良発生、

硬化不良発生時の初期対応、硬化不良発生の仮設立案と考察による硬化不良の原因の推測、

そして今回の硬化不良という問題がおこらないために必要な対応を述べさせていただきました。

 

不飽和ポリエステル樹脂は、ガラス繊維を強化繊維としたFRPのマトリックス樹脂としての歴史は半世紀以上になります。

その一方で、当該樹脂の使用経験が豊富な企業においても、

その化学的なメカニズムを考慮した取り扱いや工程の最適化は不十分なケースがあるのが実情といえます。

 

このテーマに関しては以前より反響が多く寄せられており、

工場製造や現場補修改修工事レベルでの問題が浮き彫りとなったのだと強く感じました。

 

 

今回のメルマガではFRP製品の真実~不飽和ポリエステルの硬化不良という問題がおこらないために必要な対応についてご紹介しました。

 

 

 

次号メルマガでは、FRP製品製造の真実~硝フッ酸槽の劣化と不適切な補修並びにその対策について取り上げたいと思います。

 

 

 

FRPを取り扱っている方や今後取り扱いたい方にとっての一助となれば幸いです。