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FRP製品を笑顔と共に

第四十九回:FRP製品の真実~GFRP理解はじめの一歩

株式会社 FRPカジ メールマガジン

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┏┏┏┏ ハンドレイアップGFRPの真実

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2025年5月1日

 

第四十九回:FRP製品の真実~GFRP理解はじめの一歩

 

<目次> ━━━━━━━━━━━━━━━━

 

・FRP製品の真実~GFRP理解はじめの一歩

 

前回のメルマガではFRP100%リサイクルに至るまでの過程4として、

FRP100%リサイクルによる当社の循環型社会実現への挑戦についてご紹介しました。

 

 

今回は原点に立ち返り、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)理解はじめの一歩として、GFRPの基本の“き”に関する内容を改めてお届けしたいと思います。

初心者の方にもわかりやすくまとめましたので、ぜひご一読ください。

 

【GFRPとは】

GFRP(Glass Fiber Reinforced Plastic)は、ガラス繊維を樹脂で固めた複合材料です。

プラスチックの軽さと、ガラス繊維の強さをあわせ持つことで、強く、軽く、腐食に強い素材となっています。

 

▶ 主な構成要素

・ガラス繊維(強さ・補強)

 

・樹脂(耐久性・耐薬品性・成形性)

 

それぞれの特長を最大限に生かすことで、GFRPは幅広い分野で活躍しています。

 

 

【GFRPの特徴】

GFRPには、次のような優れた特性があります。

 

〈軽量かつ高強度〉

鉄の約1/4の軽さでありながら、十分な強度を持っています。

 

〈耐食性・耐薬品性に優れる〉

水や薬品に対して強く、腐食による劣化を防ぎます。

 

〈優れたな成形性(賦形性)〉

曲面や複雑な形状にも対応でき、設計の自由度が高まります。

 

〈電気絶縁性が高い〉

電気を通しにくいため、電気設備部材としても使用されます。

 

〈長期耐久性〉

適切に管理すれば、長期間性能を維持でき、メンテナンスコストも抑えられます。

 

 

【GFRPの活用事例】

GFRPは、私たちの身近なところでさまざまに活躍しています。

 

〈工場設備〉

薬品タンク、配管、ダクトなどに使用され、耐食性が求められる環境のインフラを支えています。

 

〈建築・土木分野〉

コンクリート補強材や橋梁部材として、サビを防ぎ、長寿命化に貢献しています。

 

〈電力インフラ〉

絶縁性を生かし、電力機器のカバーや構造材として採用されています。

 

〈輸送機器(船舶・自動車)〉

軽量化による燃費向上や、耐久性向上のために使われています。

 

 

【夢の国にもGFRP】

前出の活用事例は、主に産業用途でした。

 

実は身近で、かつ意外なところにもGFRPは使われています。

 

その用途の一つが、

「擬木・擬岩」

です。

 

夢の国と例えられる某テーマパークの岩や木にもGFRPは使われています。

新アトラクションである某泉関連の構造物にもGFRPが使われているかもしれません。

 

それ以外にも水族館や動物園でもGFRPは活躍しています。

 

当社の事例は機密保持の関係で開示できませんが、

以下のようなサイトでは実例を見ることができます。

 

類似したものに見覚えがある方は多いかもしれません。

 

・ご参考情報

擬岩・擬木 / 立体造形・立体看板 アトリエ・ティーエムバーガー(大阪府)

 

様々な形を作ることができ、かつ耐久性が高いGFRPの理にかなった使い方といえるでしょう。

 

【まとめ】

GFRPは、「軽い」「強い」「腐らない」という三拍子を兼ね備えた、現代社会に欠かせない材料です。

改めてその基本特性を振り返ることで、GFRPの可能性と重要性を再認識していただけたと思います。

 

そして、GFRPは読者の方々も楽しい時間を過ごされたテーマパーク、水族館、または動物園などでも、黒子として活躍していることをご存じなかった方もいらっしゃったのではないでしょうか。

 

今号ではGFRP理解はじめの一歩をお届けしました。

これからもFRPカジは、素材の力を最大限に引き出す技術と提案を皆様にお届けしてまいります。

 

次号ではGFRPとCFRPの違いについて、分かりやすくご紹介します。

 

FRPを取り扱っている方や今後取り扱いたい方にとっての一助となれば幸いです。