2023-03-30
塩酸貯槽天板部切替工事
FRP製塩酸貯槽は内容液の塩酸から発するガスにより接液面より天板部が腐食するケースがあり、点検業務等の作業員が崩落して命を落とす事故も少なくありません。
今回の塩酸貯槽は製造より30年以上経過しており、天板内部はバーコル硬度が低下して崩壊の危険性があるために天板部の交換工事を行いました。
天板部バーコル硬度低下
既存の設置条件が地下室で塩酸貯槽天井部と室内天井部の距離がないことや入口が狭い事で塩酸貯槽自体の入替えが困難であるために、10%鏡板天板から平鏡板天板に変更しました。
天板部入替え前
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既存天板撤去後
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天板部入替え後
この塩酸貯槽は内面接液面も昨年ライニング工事を施しているので、今回の天板部入替え工事と合わせて、今後20年以上の長寿命化が見込めます。
コスト的にも負担が減少しますが、新規塩酸貯槽との入替えがないために既存塩酸貯槽の廃棄物処理、すなわち埋め立て処理がなくなり、地球環境の負担減少にもなります。
当社では全ての既存FRP製品等の長寿命化を常にご提案して今後も地球環境保全の一助となることを目指します。
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