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第二十三回:付帯設備における一般塗装工法とFRP特殊塗装工法(R)を用いた 改修/補修による効果

株式会社 FRPカジ メールマガジン

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┏┏┏┏ メッキ/表面処理設備長寿命化のための

┏┏┏┏  補修/改修へのFRP活用の基礎知識

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2021年4月1日

 

第二十三回:付帯設備における一般塗装工法とFRP特殊塗装工法(R)を用いた

改修/補修による効果

 

 

<目次> ━━━━━━━━━━━━━━━━

 

・「補修/改修へのFRP活用の基礎知識」

 

 

 

<補修/改修へのFRP活用の基礎知識> ━━━━━━━━━

 

前回のメルマガでは塗装劣化した付帯設備の改修/補修を目的とした塗装適用法5として

FRP特殊塗装工法(R)の成り立ち、耐蝕性発現のメカニズムと特徴についてご紹介しました。

 

 

今回は付帯設備における一般塗装工法とFRP特殊塗装工法(R)を用いた改修/補修による効果について取り上げます。

 

 

溶融メッキ工場、表面処理工場、電気メッキ工場でそれぞれ環境や設備が違うので、

ここでは腐蝕が激しいと思われる溶融メッキ工場、表面処理工場を例にとり進めます。

 

【塗装対象になる付帯設備はどのようなものか】

 

‐一般的な塗装工法、FRP特殊塗装工法(R)共に共通となり、基本的には薬品槽やメッキラインが稼働している工場建屋内の鋼鉄箇所が全て対象となります。

大きく分類すると天井(スラブ)、柱、梁、ホイストレール、手摺、梯子、扉、歩廊等々となります。

 

 

【付帯設備にどのような塗装を行うのか】

 

〈一般的な塗装工法〉

‐基本的に新築住宅やマンション・工場等と同様、フッ素塗装、ウレタン塗装、エポキシ塗装等が施されています。

 

〈FRP特殊塗装工法(R)〉

‐ビス系ビニルエステル樹脂にフレーク状のガラス繊維が混錬されたフレーク樹脂をライニングして、最上層にビス系ビニルエステル樹脂にてトップコートが施されています。

 

 

【塗装の留意点】

 

〈一般的な塗装工法〉

‐塗り替え時に既存の塗装をケレンにより剥がしますが、第一種ケレン(ブラスト・超高圧洗浄等)の場合は腐蝕が進行していると母材が剥がれ飛び穴があくこともあるので、

慎重に電動工具等で母材を観察しながら行う必要があります。

もう一点、ホイストレールに塗装をする場合、足場を解体する前の段階で、

ホイストクレーンを移動しながら塗り残しが無いかを確認するといったことに留意する必要があります。

 

〈FRP特殊塗装工法(R)〉

‐ケレンに関する留意点は一般的な塗装工法と同様です。

そして、施工の工法名称は塗装工法となっていますが、

工程途中のフレーク樹脂の施工ではライニング(コテ塗り・ローラー刷毛塗り・スプレー塗り)を行うため、一般的な塗装工法と同様な施工は困難となります。

一般的な塗装工法と異なるFRP特殊塗装工法で使用する材料の取り扱い、

施工する際の適正な塗り厚、当該工法に適したスプレーの選定、

並びに当該スプレー機の購入やリースといった幅広い知見が必要であることがこの理由になります。

 

【塗装を行う事での効果】

 

〈一般的な塗装工法〉

‐付帯設備の場所(天井(スラブ)、柱、梁、ホイストレール、手摺、梯子、扉、歩廊)によらず、

揮発性の酸をはじめとした薬品ガスに常にさらされるような過酷な環境であったとしても、

90日程度は耐蝕性を維持することが可能です。

ただし、それ以上の期間になると程度の差はあれ腐蝕性化合物が母材に浸透し、

外観からは判断しにくい腐蝕が「静かに」進行していきます。

この状態が異常として外観から判断できるようになるのは、

当該腐蝕がかなり進行し、母材が強度や剛性を維持できないミルフィーユ状態になってからになります。

 

薬品ガスが発生していない環境でも紫外線等の影響で数年おきには塗り替えを行うことが推奨されていることを考慮すれば、

硝酸・塩酸・硝フッ酸等の揮発したガスが蔓延している工場内で、

耐候性を重視している一般的な耐腐蝕性塗料を使用することは、

構造物の耐腐蝕対策には不適切であると考えます。

 

〈FRP特殊塗装工法(R)〉

 

硝酸や塩酸を使用する溶融メッキ工場における実際の施工例に挙げたいと思います。

当該工場のメッキ槽付近という極めて過酷な環境における天井・柱・梁・歩廊・梯子にFRP特殊塗装工法(R)を施工しましたが、

4年経過した現在でも錆や剥がれなどの目立った腐蝕は見られない状態です。

 

その一方で、同工場の組み立てなどを行う別フロアで、

腐蝕性ガス濃度が低いと考えられる環境にある天井・柱・梁に対し一般塗装の一つであるエポキシ塗装を実施しましたが、

施工1年後には塗装部に錆が見え始めホイストクレーンを移動する際には塗装片が落ちてくる状態になっています。

 

このように、一般塗装と比較してFRP特殊塗装工法(R)は優れた耐蝕性を有するというのがわかっています。

 

上述耐腐蝕性の違いは前回のメルマガでも述べた通り、

FRP特殊塗装工法(R)は塗膜が厚いこと、更には用いられるガラス繊維の存在による腐食性化合物の浸透の遅れにあります。

 

現在、当社ではFRP特殊塗装工法(R)の優位性を、より客観的かつ定量的に判断する技術評価を進めています。

異なる塗料で塗装された試験片を腐蝕性ガスに暴露させ、

暴露後の塗装面下にある金属母材の硬さ変化や元素分析を含む断面観察を行っています。

 

 

 

今回のメルマガでは付帯設備における一般塗装工法とFRP特殊塗装工法(R)を用いた改修/補修による効果についてご紹介しました。

 

 

当社メールマガジン

「メッキ/表面処理設備長寿命化のための補修/改修へのFRP活用の基礎知識」は

今回の第二十三回にて終了となります。

 

 

次号からのメールマガジンは

(仮題)「ハンドレイアップGFRPの真実」

をお送りします。

 

 

 

当社では「改修/補修工事の前段階での劣化診断」に関する高まるニーズにお応えすべく、

当社R&Dセンターの技術相談事業にて対応させていただいております。

 

 

 

設備の老朽化や更新にお悩みの方にとっての一助となれば幸いです。