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第四十六回:FRP製品の真実~FRP100%リサイクルへの挑戦:FRP100%リサイクルに至るまでの過程2(産業廃棄物処理収集運搬積替許可取得)

株式会社 FRPカジ メールマガジン

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2025年2月3日

 

第四十六回:FRP製品の真実~FRP100%リサイクルへの挑戦:FRP100%リサイクルに至るまでの過程2(産業廃棄物処理収集運搬積替許可取得)

 

<目次> ━━━━━━━━━━━━━━━━

 

・FRP製品の真実~FRP100%リサイクルへの挑戦: FRP100%リサイクルに至るまでの過程2(産業廃棄物処理収集運搬・積替許可取得)

 

・お知らせ

 

前回のメルマガではFRP100%リサイクルに至るまでの過程1として、

最大のターニングポイントとなったエコアクション21認定取得についてご紹介しました。

 

 

今回はFRP100%リサイクルへの挑戦: FRP100%リサイクルに至るまでの過程2として、エコアクション21取得から産業廃棄物処理収集運搬積替許可取得までをご紹介します。

 

 

【中間審査での指摘がFRPリサイクルに向けた体制構築につながった】

 

前号のおさらいとなりかすが、

産業廃棄物処理法に関しては神奈川県に一度相談をする必要があると判断し、

2023年3月に高圧ガスFRP容器(一般複合容器)の分別廃棄事業は一度凍結としました。

 

その後の神奈川県との話し合いの中で、

 

「事業自体は環境に配慮した素晴らしいが、

産業廃棄物処理法には抵触する恐れがあるので、

産業廃棄物処理収集運搬・積替許認可を取得したほうがいい」

 

と許可の取得を勧められました。

 

これが当社のFRP100%リサイクルを実現するための足掛かりになった、産業廃棄物処理収集運搬・積替許認可取得への取り組みにつながりました。

 

ここから、

エコアクション21という対外的な認証取得と、

実務遂行に必要な産業廃棄物処理収集運搬・積替許可取得を並行して進めるべく、新たなスタートを切りました。

 

【審査での指摘への対応を経てエコアクション21の認証を取得】

 

前号でもご紹介した指摘をはじめ、

各種審査への対応と必要書類の作成と提出を進めました。

 

結果、2023年11月に環境マネジメントシステム「エコアクション21ガイドライン2017年版(環境省)」の要求事項に適合しているとの判断を頂き、

エコアクション21の認証を取得いたしました。

 

【産業廃棄物処理収集運搬・積替許可とは】

 

もう一つ目指したのがFRP100%リサイクルに向けた実務遂行に不可欠な、

産業廃棄物処理収集運搬・積替許可取得です。

 

産業廃棄物処理許可は4つに分類されています。

 

‐産業廃棄物収集運搬(積替・保管を除く。)

‐産業廃棄物収集運搬(積替・保管を含む。)

‐特別管理産業廃棄物収集運搬(積替・保管を除く。)

‐特別管理産業廃棄物収集運搬(積替・保管を含む。)

 

一般的な産業廃棄物収集運搬は上段2行を指し、

下段2行の特別管理産業廃棄物収集運搬の特別管理は、

特に爆発性があったり毒性があったり、人々の健康や生活環境に被害を及ぼす可能性があるものを取り扱う場合に必要となります。

 

※参照元:神奈川県ホームページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/p3k/cnt/f671/)

 

当社が想定するFRPの分別やリサイクルは特別管理には該当しないため、

一般的な産業廃棄物処理収集運搬の取得を目指すことにしました。

 

さらに、積替・保管を含むか、含まないかで大きく違います。

 

当社が取得を目指した積替・保管を含む許可の場合、

収集運搬を行って一度所定の場所にて積替えと保管が可能となります。

 

【積替え保管場所の要件概要と当社の対応、そして許可の取得】

 

この積替え保管場所の許可を得るには、

設置候補場所のある自治体が示す要件を満たす必要があります。

 

積替え保管場所での保管量やその後の運搬先の確保に加え、

廃棄物による飛散や悪臭などの防止措置を取り、

自然環境への影響を低減させるといったものが要件の一例です。

 

当社で想定した積替え保管場所での作業である高圧ガスFRP容器(一般複合容器)の分別を念頭に、

作業安全性と廃棄物保管管理機能の両方を確保できる場所を検討した結果、

本社工場内の限定した領域をその候補地に設定しました。

 

そして産業廃棄物収集運搬(積替・保管を含む。)の許可取得申請後、

神奈川県のご担当者による現地視察が数回あり、

改善点等に関する指摘をいただきました。

 

それらの指摘について一つひとつ対応するなど、

許可認可に向けて粛々と各種業務を進めました。

 

指摘に対する対応の結果、2024年7月に

「産業廃棄物収集運搬業(積替・保管を含む。)」

の許可を無事にいただいたのです。

 

これにより対外的な認証と実際の業務を推進する許可が揃う状態に到達し、

信頼があり、かつ合法的にFRP100%リサイクルに取り組む最低限の準備が整ったのです。

 

今号ではFRP100%リサイクルへの挑戦: FRP100%リサイクルに至るまでの過程2として、エコアクション21取得から産業廃棄物処理収集運搬・積替許可取得までをご紹介しました。

 

次号ではFRP100%リサイクルへの挑戦: FRP100%リサイクルに至るまでの過程3として、産業廃棄物処理収集運搬・積替許可取得からFRP100%リサイクルサプライチェーン構築までをご紹介します。

 

FRPを取り扱っている方や今後取り扱いたい方にとっての一助となれば幸いです。